地域は消えないーコミュニティ再生の現場から

 少子高齢化による過疎化が進み、地域で暮らす事が難しくなってしまう。これがいまの日本の課題です。ところが一旦難しい状態になったにも関わらず、ふたたび人々が地域で暮らす事ができるようになった地域があります。したも、こんなにたくさんあったなんて!

 この本はそんな事例をめちゃくちゃ沢山集めて、どうやって復活したのかを詳しく分析してあります。自分たちの地域に似たような事例がきっとあると思います。

 

地域は消えない―コミュニティ再生の現場から

地域は消えない―コミュニティ再生の現場から

 

 

 例えば、今日は高齢化が進む集落で、新規参入はとても望めない環境から復活した事例を探したら・・・ありました!

 

その1)山の落ち葉を買い取り堆肥に。品質が良く好評。人が山に入ることで山の環境が改善。町民が健康になって医療費が下がる。栃木県茂木町

”高齢者が里山に入り、落ち葉をかき集める。背負って担ぎだせる15Kgはいるザックを用意し,ひと袋四百円で美土里館が買い上げる。一日十袋は出せるというから、夫婦ででれば八千円になる。(中略)「最初の一週間は身体が痛くて文句が出る。二週間目は身体が慣れて愚痴が収まる。三週間目からは落ち葉がお札に見えてくる」”

 

その2)2000人の集落が活性化ー滋賀県長浜市田根地区

子育て支援事業を始める→97人の子供を140人の住民が見守りボランティアに参加→デイサービス拠点を開設→空き家を大学生の合宿に活用、若い人がどんどんくるように。

 

その3)太陽光、水力、風力で町の電気をまかない、あまった電力を売り、環境資金に。棚田をオーナー制で運用、交流人口が増加。高知県ゆすはら町

 

全国の田舎の町おこしをしらべてみると、まだまだできるぞって気になりますね!